2013.03.14

さらば、友よ。

友人の急逝から、3週間。
彼の記憶と共に、忘れないように、書き留めておこうと思う。

初めて「Dの食卓」を遊んだ時のことは忘れない。
この作品には、今までどの作品にも感じたことがない
奇妙で独特な雰囲気があった。
何かの謎が提示されるとき、
感情を揺さぶる独特な「音」が現れる。
その度に、「むむ、やるなあ」と思ったものだ。
遊び終わったあとに、
初めて作者のことを知りたいと思ったゲームが
「Dの食卓」だ。

僕は彼に会いたくて、直接訪ねていった。
共にゲームの未来の可能性を話し合った。
いろいろなことを議論するうちに
徐々に仲良くなっていった。

その頃の僕は
「Rez」と「スペースチャンネル5」を同時に作っていて、
ほとんどUnited Game Artists(当時のスタジオ)に住んでいた。
彼もほとんど彼のスタジオ、Warpに住んでいた。
夜中、考え事をしながら、よくWarpに歩いていった。
朝まで彼と話しこんで、自分のスタジオに戻ると、
「朝ごはん食べようぜ」なんてメールが入って
結局また昼まで話し続けるなんてこともよくあった。

デカかった。声も、身体も。
とにかく、よく笑った。
よく未来について話した。

彼はなぜかいつもスーツだった。
海でも、砂漠でも、スーツだった。
よく一緒に旅をした。

1999年の5月、
E3(ロサンジェルス)で一緒になって、
週末を利用して、車で砂漠に行こうという話で盛り上がった。
カリフォルニアの東の、広大な砂漠めがけて
日の出前に車でLAの街を抜けだし、
砂漠の真ん中で、朝日を見た。
その後、Inyo County
(Inyo :先住民の言葉で、グレイとスピリッツが集まる場所の意)一帯を走っていると、
Independenceという、不思議な名前の街に出くわした。

「Independence – 独立? いい名前だなあ」

その名前に惹かれ、
僕等はハイウェイを降りて、街の中をゆっくり回った。
すると、Inyo County Museumという看板を見つけ、
なんだか惹かれるものがあり、観てみようということになった。
しかし、まだ開館前で、ドアにはカギがかかっていた。
残念、と諦めかけた時、
中から係員が僕等の顔をチラリと見て、
「開館前だけど、どうぞ」と言って
笑顔でドアを開けてくれた。

僕等はお礼を言って中に入った。
さほど大きくない展示室にはこの砂漠一帯の自然や、
アメリカン・ネイティブの歴史などが
展示・解説されていたのだが、
その先に、がらんとした大きなスペースがあり、
そこに足を踏み入れたとき、
異様な光景を見た。

「ん?」

床に、日本の神棚が置かれている。
他にも、日本の下駄や、冠婚葬祭に使う道具もあった。
そしてよく見ると、額縁に入った何百という日本人の写真が
床に立てかけてあったのだ。
そしてその写真の背景には、このミュージアムからも見える
同じ砂漠の光景が映っている。

砂漠の真ん中で、子供を抱えている母親。
砂漠の真ん中で、神前式の結婚式を行う家族。
砂漠の真ん中で、畑を耕す男たち。
砂漠の真ん中で暮らす、たくさんの日本人の顔、顔、顔。

そしてよく見ると、その周りには、鉄条網が映っている。
僕等は徐々に、それが何を意味するのか、気がついた。

約70年前、アメリカにいた日本人は
不遇にも、この何もない砂漠の真ん中に集められた。
悲しい歴史だが、第2次世界大戦の頃の話だ。

その歴史は、なんとなく聞いたことがあったが、
まさかこんな砂漠の真ん中で、
突然その事実と向き合う事になるとは…。
2人とも言葉なく、ひとつひとつの写真に見入った。

ひとつひとつの顔は、
不自由の中にあっても、
喜々揚々と、明るい表情をしていた。
これだけ広い砂漠の真ん中で、鉄条網に囲まれながらも、
皆でちゃんと神前式の冠婚葬祭を執り行い、
砂漠の未舗装の道を歩く時でも、
女性たちは、ちゃんと髪を結って、お化粧をして子供を抱え、
凛と、歩いていた。
男たちは、笑顔を絶やさず、家を建て、農作業をし、道を作り、
逞しく、生きていた。

皆、ポジティブに振舞っていた。
個人の努力ではどうしようもない不遇の時代においても、
明るく、前向きに生きようとしていた。

そんな時代に比べれば、
今の僕らは、なんとも自由で、いろいろな国の友人がいて、
次はどこに旅しようとか、ネットで検索とか、宇宙とか、
フリーダムが空気のように当たり前の自分達にとっては、
この写真は強烈だった。
この広大な砂漠の中の、偶然出くわしたミュージアムで、
鉄条網の中の、自国の先達の顔を眺めている。

「自由な時代に生きる君たちは何より幸せだ」

写真の顔は、まるでそう言っているかのようだった。

その後、僕等はミュージアムの外に出て、
砂漠の真ん中にある大きな岩の上によじ登った。
写真の中の60年前と、何も変わらない風景。
僕等はそこで昼寝をした。
正確には、2人ともショックで、
動けなくなってしまったんだと思う。
彼はスーツ姿で大の字になり、大きな鼾をかいていた。
2人とも、暗くなるまで、そこにいた。

その後、分かったことだが、
この数年後、すぐ近くに
「マンザナー日系人収容記念館」というのが建てられた。
僕等が偶然にも訪れたミュージアムは、
記念館を建てようとする人々が、世界中から資料を集め、
一時保管していた場所だった。
この偶然が重なった体験が、何を意味するかわからないが、
Independenceという名前とともに、
この記憶はずっと2人に刻まれて、たまに会うとよく
「あの時はすごい宿題をもらっちゃったよなあ」
と話したことを思い出す。

君はこの宿題をちゃんと解いてから逝ったのか?
僕はまだ、解けていないよ。

飯野賢治。
君は本当に、憎めないやつだった。
音楽が好きなやつだった。
YMOとポール・マッカートニーが好きだった。
ピアノが上手だった。
DJが上手かった。
繊細なやつだった。
大きい手だった。
鼾がうるさかった。
君はいつまでも記憶の中にいる。

共に過ごした時間は、宝物です。
ありがとう。

さらば、友よ。
またどこかの人生で。

Thanks, Eno.
Bon Voyage!

DSC00412


2011.05.24

「世界ゲーム革命」から、「TEDxTokyo」。

5月21日のスピーチの映像は、こちらで観れます。
僕の英語は中学生並ですが、ご勘弁を。
http://bit.ly/l9cRYP (英語)
http://bit.ly/k5gq9h (日本語)

という訳で
TEDxTokyoでのスピーチが終わりました。
TEDとは、アメリカから始まったイベントで
Technology、Entertainment、Designの略。
詳しくはここに書いてあります。
http://bit.ly/jea5XH

朝から晩まで聞いても、まったく飽きないイベントでした。
初参加でしたが、そのレベルの高さに脱帽。
1人のスピーカーとして参加できて、光栄です。
今年は震災で日本が注目されているということで、
Ustreamで3万を超える人が同時に視聴したそうです。
そんな時代なんですね。

ちなみに今回僕が話したテーマは
Positive Power of the Game、
ゲームのポジティブな力とは?未来とは?という話です。
冒頭でChild of Edenのキネクトによるデモも行いました。

久しぶりのブログ更新なので、
今年2011年に入ってどんなことをしてきたのか、書きます。
(最近Twitterを始めてからブログを更新しなくなってしまったので)

2月末まではChild of Edenの開発が佳境で
ほとんど東京を離れませんでしたが、
3月頭になって、アメリカに行きました。
目的は、2つ。

1つはNHK BS「ゲームレボリューション 賢者の予言」取材のため。
そしてもう1つは、Child of Edenのアメリカでの宣伝ツアーのため。

NHKの番組では、自分がインタビュワー(する方)を
テレビで初挑戦しました。
僕が会ってインタビューしたのは(登場順・敬称略)、

吉田修平(SCEプレジデント)
ニール・ヤング(ngmoco CEO)
リチャード・ギャリオット(ウルティマ・シリーズの作者)
栗城史多(登山家)
ジェーン・マゴニガル(ゲームデザイナー)
マービン・ミンスキー(MIT教授)
石井裕(MIT Media lab副所長)
アルバート・リッゾ(心理学者)
ジョセフ・コジンスキー(映画監督「トロン・レガシー」)
藤井直敬(神経科学者)

特に84歳になるマービン・ミンスキー教授は、
20年来会いたいと思っていた方でした。
人工知能の権威であり、映画「2001年宇宙の旅」の
アドバイザーを務めた方でもあります。
感無量でした。

そしてこのインタビューを終え、
アメリカからパリに行き、そしてボストンに戻りPAX EASTで
Child of Edenのプレスツアーを開始したところで
東日本大地震。

知り合いから繰り返されるツイートと、
CNNから流れてくる映像や写真と、
ネットで中継され始めた日本のNHKや民放の映像。
3月15日、ガラガラで重い雰囲気に包まれた飛行機に乗って
ボストンから震災直後の日本に帰国しました。

その後また欧州に向かい
ヨーロッパでのプレスツアーのため2週間で4カ国を回り、
帰国して、宮城県の石巻市に行きました。
NPOボランティアの友人と一緒に、石巻、女川、塩竃を回りました。

塩竃では消息が掴めずにいた友人家族と再会できて
本当に嬉しかった。
この経験は、必ず何か未来の自分に
役に立つと思う。
これを読んでるみなさんも、ぜひ一度現地に足を運んでみてください。
ボランティアの手も、まったく足りていません。
TEDの彼らのスピーチの通りです。
http://bit.ly/mtduGx
(カルロス・ミランダ・レヴィー/災害対応専門家)
http://bit.ly/kGVvk9
(キョン・ラー/国際特派員)

そして石巻からオーストラリアに行き、
シドニーのオペラハウスで最後のプレスツアー。
この地で、(日本以外の)プロモーションツアーが終了。

Child of Edenはいよいよ
欧米で6月15日、発売開始です。
まずはXbox360+Kinectで発売されます。
PS3版は、9月の発売です。

そう、日本での発売日発表は、もうしばらくお待ちください。
必ず発売になります。

めぐるましい変化の、2011年。
まだ半分(以下)ですが、今年は初挑戦ばかりです。
NHKの番組初挑戦、そしてTEDでのスピーチ…

しかし何よりも一番嬉しいのが、
新しい人々との出会いです。
TEDではたくさんの人と出会いました。
やはり出会いが大きな財産です。

元気ロケッツですが
サトエリのCMでおなじみの「Touch me」が好調です。
Child of Edenの全ての音楽も、担当しています。
音楽と映像の力で世界に出て行こうという挑戦は
これから始まります。

そうだ。
NHK「世界ゲーム革命」が書籍になります。
http://amzn.to/lXLud5
テレビでも紹介されなかった部分の対談も、文字になります。
巻末に特別寄稿をしています。
5月26日発売です。

考えてみたら、「世界ゲーム革命」から始まって、
TEDxTokyoになりました。
番組に登場した神経学者の藤井直敬さんが
http://bit.ly/mLTLE8
オーガナイザーのPatrick Newellに紹介してくれたのが縁です。

そして一昨日、また歳をひとつ重ねました。
この場を借りて、いつも御世話になっている皆様に
感謝です。

My challenge continues.
Thank you.


2011.01.04

2011年。年始によせて。

1月4日15:00、快晴。
成田空港に向かう列車の中です。
これからロサンジェルス経由で、ラスベガスに向かいます。
遊び? いやいや。
まだ僕の人生にそんな余裕はなく、
引き続き、新しい表現への旅です。

1月6日から
ラスベガスのコンベンションセンターで開催される
CES (Consumer Electronics Show)のSonyブースで
3D LEDを使ったGenki Rocketsのライブパフォーマンスをやります。
昨年の5月に六本木ヒルズでおこなったライブよりも
大きい規模のものになります。

どれくらい大きいかというと…

向こうから写真をアップします。
Twitterでも呟いてみます。

もし、CESにいらっしゃる方がいれば、
ぜひ観にきてください。
タイムテーブルは、毎日、

午前11:25-11:40
午後 17:25-17:40

の公演となります。
ぜひSONYブースを目指してください。
3Dメガネは無料で配布します。

・・・

Child Of Edenも
いよいよ佳境となりました。
年末年始返上で、追い込みが始まりました。
土壇場で風邪をひく人が続出するという非常事態に見舞われながらも
現場から良いものにするんだという空気が消えないのは、嬉しい限りです。

去年から今年にかけて、
僕の周りでは一気にいろいろなことが動き始め
新しい技術や、新しい表現が一気にやってきて
ワクワクするやら、大変やら。

でも1人で乗ってる波じゃなくて
気がつくと日本以外からも、周囲に仲間が増えていて、
そんなチャレンジャーな仲間たちと一緒に波に乗ってることに気がついて
尚更また怖さが消えて…

やっぱり、想念というか、
インスピレーションからすべては始まり、
互いにどんどん伝搬して、化学反応が起こり、
その想いが作品にも残って、スタッフやお客さんの気持にも残って…

そんな単純なことだけど、
それ以上の幸せはないんだよなあ、
まだまだ自分のクリエイティブを磨かなあかんなあと
流れていく東京の街並を見ながら
やや感傷にふけってみる。

成田へ向かう列車の中の1時間で
急に年末年始感が出てしまった(笑)

いま一緒に仕事をしてくれているスタッフの皆さんと
その機会を与えてくれている皆さんに
心から感謝です。
2011年もよろしくお願いします。


2010.12.06

12月12日、NHKスペシャル。

12月12日(日)21:15より
「世界ゲーム革命」というタイトルの番組が
NHKスペシャルで放送されます。

現在制作している「Child of Eden」に
ここ半年ほどカメラが密着していました。
実際の放送ではさほど長く放映されないと思いますが、
どんなものを作っているのか、垣間見れると思います。

10日の17:00-19:00には、
NHKスペシャルのTwitter上でこの番組の制作ディレクターの方と
対談します。番組では紹介できない裏話や
世界の中の日本の話など多岐に渡ると思います。
興味のある方は、ぜひ。
僕のツイッターネームは、Mizuguchitter、
NHKスペシャルのツイッターは、nhk_n_sp です。

その「Child of Eden」ですが、
世界中の人から大切な記憶を募集する
Journey Projectへの沢山の応募、ありがとうございました。
現在、5000枚に及ぶ写真の中から、最終的に200枚に絞るべく、
スタッフが厳重な審査を始めています。
僕らはその皆さんからの記憶を、最終面で使用します。
なるべく制作ギリギリまで応募してもらおうと、
〆切を12月8日まで伸ばしました。
ジョン・レノンの没後30年のこの日が、最終〆切日です。
採用された場合、あなたの名前が永遠にエンドクレジットに刻まれ、
UBI社から200ユーロが贈られます。

http://child-of-eden.jp.ubi.com

だんだん制作も佳境に入ってきました。
12月は、いよいよ仕上げの月です。
そんな中、嬉しいことに英国EDGE誌が送られてきました。
「Child of Eden」が11月号の表誌になりました。
この雑誌の表誌になるということには、万感の思いがあります。

中はこんな感じで紹介されています。

元気ロケッツの話題も少し。
12月22日、ソニーミュージックより
3DブルーレイDVDのミュージックビデオ集が発売になります。

make.believe、Heavenly Star、Star surferの3本が収録されて
2415円です。
3DTVを買った方は、ぜひ。
僕も見ましたが、ブルーレイの3Dは、とてもとても、綺麗です。
音楽と映像が立体的に絡むとどうなるか、
お楽しみください。

さて今年の年末はまったく余裕がありませんが、
やることはキッチリやります。
年内一杯で出来る限りの仕込みをして、
年明けすぐに、アメリカ・ラスベガスに行きます。
いったい何をしでかすかというと…

それは、次回の更新で。


2010.08.12

ボキャブラリーはなくても、魂で負けない。

Child of Edenの記事が
アメリカのEGM誌に掲載されました。
この下のURLをクリックすると、
EGM誌のカバーストーリーに飛びます。
結構長尺の、英語のインタビューです。

http://bit.ly/9lLApZ

僕の英語はボキャブラリーはないけど、魂は込めます(キッパリ)。
英語が苦手な人でも、なんとか見てもらえると思います。

COEの制作はまだ道半ばです。
来週末、パリに行きます。
3日で帰国して、1週間後にまたベルリンに行きます。
8月は2回、欧州です。

ベルリンで何をするかは、
近くTwitterでお知らせします。
初挑戦です。

そんな訳で、
今週末の東京湾大華火祭(8/14)は、
思いっきり納涼するだす。
友人の出店で、焼鳥やくぞ。
日の出桟橋にて。


2010.06.23

チャイルド・オブ・エデン。

Child of Eden=「エデンの子」というタイトルのゲームを
フランスのUbiと一緒に創っています。
これは音楽ゲームのジャンルに入りますが、
このゲームのお披露目を、6月14日に、ロスアンジェルス・シアターで行いました。
その時の、ライブパフォーマンスの映像が、こちらです。

http://www.youtube.com/watch?v=pKivlywog-o
(Child of Edenのデモプレイ映像)

よくマイノリティ・レポートみたいだって言われますが、
手を開いてつかんで、手を振ると弾がでます。
カメラセンサー(Kinect)が僕の動きを見ています。
当たると、ウィルスが浄化(purify)されて、音やビジュアルイフェクトが出ますが、
すべてがクオンタイズ(音楽化)されていて、
音楽を演奏している気分になります。
Rez以来、目指してきている、
シナスタジア(共感覚)×ビデオゲームの、ひとつの形です。

今回はUbiカンファレンスのオープニング・アクトだったので、
カーテンが上がる直前まで、もうドキドキでした。
そして、こちらはChild of Edenのトレーラーです。
その背後にあるストーリーは、そのうち、また。
今のところはまだ、秘密にさせてください。

http://bit.ly/dsvD4E
(Child of Edenのトレイラー第1弾)

ちなみに今回の音楽は、すべて元気ロケッツが手掛けます。
過去の曲からも、新曲からも、いろいろな曲が
このゲーム作品の元に集まります。
この作品のために作ってる新曲もあります。
ついに、こういうことが、グローバルできるようになってきたのは、
感無量なんですよね。今までやってきたことが、つながり始めたというか。
モバイルも含め、プラットフォームが、どんどん増えてきたし。

世界を目指そうとする創り手にとっては、
いい時代がやってきたのだと思います。

E3は、世界中のゲームが集まる、
世界最大の祭典です。毎年この時期に、ロスで行われます。
世界中のメディアが来ます。
3日で40件の取材を受けました。
日本のテレビ局の密着取材も受けています。
(放送はまだまだ先です。決まったら局名、番組名、お知らせします)
すっかり声がやられてしまいました。

そうだ。そんな中、いくつかのサプライズ。

偶然、ケント・モリさんに会いました。
先月、六本木ヒルズのmake.believeのイベントで
「1000人でマイケルを踊ってみよう」を生で観て感動して、
「ああ、一度、本人と話してみたいなあ」と思っていたら、
LAシアターの楽屋が隣で、もう、ビックリ。
マイケルつながりの貴重な出会いでした。
ちなみに僕は、10年前に「スペースチャンネル5」という
未来の宇宙を舞台にしたミュージカル・ゲームを制作したのですが、
その際、マイケル本人に「スペースマイケル」という役で、登場いただきました。
セリフもすべて、本人の演技です。
あの時の声のテープは、今となっては、宝物だなあ。
「うらら、踊りで銀河を救うんだ、ポー!」とかね。

・・・

E3では毎年、欧米の主要メディアが
今年何が良かったか、ノミネートする習慣があります。
今回、COEは会期中9つの賞のノミネートを頂きました。
これが何よりも大きいサプライズでした。

受賞はしばらく経ってから発表になりますが、
2つの欧州のメディアから、「Best of E3」、
米国のメディアから、「Best Music Game」、「Best Motion controller game」
などが決定したと連絡をもらいました。
とても光栄なことです。

というか、何千というタイトルの中で、Best of Showを受賞するなんて、
ちょっと過大評価なような気がします。
逆に大きなプレッシャーですね。
他にすごい作品、たくさんありますから。

発売は、2011年の春を予定しています。これからが、佳境。
Playstation3とXBOX360で遊べます。
もちろん、普通のコントローラーでも、遊べます。
(というか、こちらがベーシックな遊び方です)
僕はバイブレーションのフィードバックのあるほうが、
より音楽を感じられるので、個人的には好きです。

・・・

E3の終了とともに、LAから車でラスベガスまでぶっ飛ばし
シルクドソレイユのShowを、4本一気に観ました。
KA(5回目)、O(オー・2回目)、Beatles LOVE、Mystere(ミステア)の4本。
やっぱり何度観ても、すばらしいんだな。
アクター一人一人の演技、音楽、映像、技術、すべてが、完璧。
そして初めて、「KA」の舞台裏を覗くことができました。
もう、本当に脱帽です。
これだけの完璧な準備とスタッフの支えがあって、
アクターが安心してステージに上がれるんだと理解できました。
ゴミひとつも落ちていないバックステージです。
多くの人が、自分のパートに誇りと自信を持って、臨んでいました。

・・・

そしてこの旅の締めくくり。
帰国する当日の朝に、僕にとっては「詣で」に近い、デスバレーへ。
ここは、10億年前の地層が剥き出しの、昔、海だった場所。
4000メートル級の山に囲まれ、最下点が海抜マイナス86メートルという、
盆地型の、荒涼とした砂漠です。
道路は途中から、ジェットコースターのように、どんどん下って行きます。
この時期、昼間は、気温が50度近くになります。

この砂漠に登る太陽が見たくて、朝3:00にホテルを出発。
ちょうどいい時間に到着して、拝みました。

そして、自分の体は、また東京に戻ってきました。
この1週間、毎日カラカラに乾燥してたので、
この湿気は一気に、感覚を仕事に引き戻してくれます。
いよいよ、これからが佳境です。
最後の完成に向けて、頑張ります。

最後に。
一緒にChild of Edenを開発している
Q のスタッフ全員に一言。

今回の受賞は、みんなに、おめでとう。
1年間に、何千というタイトルが発売され、
世界中に何百万人というゲーム制作者がいる中で、
いくつかのメディアがE3で1番に選んでくれたということは、
これ以上の名誉はありません。この25名のチームを誇りに思います。
最後の完成に向けて、よろしくお付き合いください。
たまに理不尽なことも言うかもしれませんが(汗)
遺言だと思って、よろしくお願いします。多謝。


2010.06.14

久々の新作ゲームです。

いま、ロスです。
日本時間の6月15日(火)9:00
新作を実演披露します。
音と映像の、新体験。シナスタジア(共感覚)に挑戦です。
いままでやってきたことを、さらに推し進めてみました。

フランスのUbiと共に、
この1年半、パリを行き来しながら進めてきました。
やっと、お披露目できます。

ロスアンジェルス・シアターで行われる
Ubiカンファレンスの、オープニング・アクトです。
そこで、自分で登壇して、実演する予定です。

生中継は、日本時間、6月15日9:00に
下記のURLをクリックしてください。
この中の「Ubisoft」というのをクリックすると、観れるはず。
お時間のある方は、ぜひ、生で。

http://bit.ly/9cN1QE


2010.05.28

元気ロケッツの3D Liveのビデオ

会場まで来れなかった人のために。
下記をクリックしてください。
約1分のビデオです。ちょっと音は割れてますが。
http://twitvideo.jp/01REY

撮影:コニタン( twitter : @konishi_toshiyu )

あと、いい写真をいろいろ送ってもらったので
ここにアップロードしておきます。


2010.05.26

make.believe

六本木ヒルズにおけるmake.believeのイベント
5日間にわたる全ての日程が終了しました。
この場を借りて、元気ロケッツの3DLiveにご協力いただいた皆さん、
来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
声掛けていただいた方、久々に再会の方、嬉しかったです。
3週間前に始めたTwitterで、ここまで人とつながるとは
まったく想像していませんでした。

最終日は熱かった。サプライズもあった!
特に、わざわざストリンガーさんが来日し、
元気ロケッツのライブを見に来てくれたのは驚きでした。
Excellent!という言葉と、握手の感触は忘れません。

まさに、「信じれば、それは現実となる」。
皆さんの思いが、いろいろなものを現実化したのだと思います。
内山さんはじめ、事務局の皆さん、有難うございました。
またご一緒できればと思います。

学生の皆さん。
はましゅん、五十嵐くん、徳永くん、塩田さん、岸田さん、そして杉本さん。
みんな、よく頑張った!
これは得難い体験だったと思います。
今年は就職が厳しいようだけど、厳しいときは、チャンス。
恐れず自分で行動して、夢を引きよせてください。
皆とのワークショップの雰囲気がyoutubeに記録されています(約1分半)

http://www.youtube.com/watch?v=1JrviN6iilc&feature=youtu.be

他にも日比野克彦さん×森本千絵さん、
ヒロ杉山さんのworkshopの映像も掲載されています。

そして、
チーム「元気ロケッツ」。
まだまだ夢に向かっていきましょう。
これは、始まりでしかありません。
まだまだゴリゴリと進みましょう。世界を目指して。
今回のフルCG 3Dミュージックビデオも、3D VJパートも、
時間の制約の中で、皆、本当にすばらしいものを仕上げてくれました。
この出会いに心から感謝します。

このイベントの最中に
またひとつ歳を重ねることができました。
翌日気がついたら、携帯の歩数計が20000歩になってて、
なぜ?と思ったら、深夜0時から朝まで、
麻布のDeparture Loungeで飛び跳ねていたようで。
あまり記憶ないんですけど…
いろいろな方の証言があります。

そして、Qエンタの皆、
サプライズのBirthday演出をありがとう。
いよいよEdenも佳境です。完成に向けてGo!
来月LAで行われるE3で、ついにそのベールを脱ぎます。
あと、残すところ3週間。
クリエイティブ・アドベンチャーは、まだ続きます。

このイベントを通じて、
僕も、大きな好奇心と出会いました。
これが何に結実していくのか、
これからの自分が、楽しみです。


2010.04.28

3Dライブ再び

最近友人から借りた本で
京都のある寺の住職が書いた本があって、
それは驚くほど簡単に、自然科学が理解できる本だった。
あまりに感動したので、ちょっとご紹介。

どんな内容かというと・・・

僕ら人間は、時間と空間を別に考えるが、
宇宙では時間と空間がひとつである、
宇宙は僕らの思考を超えた、4次元、5次元、6次元など
さまざまな次元が存在している。

なぜなら、夜空を見上げてごらんなさい。
君が見ているその星は、どれ一つとして、
同じ時間に存在しているものではない。
それぞれまったく違う時間に存在していたものが、
たまたま満点の星空のように見えているけど、
あるものは100万年前、あるものは1億年前に
輝いていたものだ。

地球にいると、思考がそのスケール感についていけないけど、
宇宙レベルで考えれば納得できる。

そう考えると、
30年前の自分も、50年前の自分の父親も、
1000年前の自分の祖先も、
宇宙のどこかに光として(ではなく波動として)
存在しているということなのか?

なーんてことを
考えたりする訳です。

わかりますかね?

次は3次元の話。

現在、ライブ・アース以来、3年ぶりになる
元気ロケッツの3Dライブを準備しています。
5月21日~25日、六本木ヒルズアリーナにて毎夜開催。
立体映像を駆使したライブです。
日本に1台しかない超大型3Dモニターで
(しかもとても明るい)初めての体験になるはずです。
主催はSonyのmake.believeということで、
入場料はfree!ヤバイね。

http://www.sony.co.jp/united/makedotbelieve/

みなさんのお越しを
どしどしお待ちしています。

そのライブで新たな発表をする予定。
詳しくはまた追って。

あ、そうだ。
ツイッター始めてみました。
mizuguchitter
です。